お知らせ


ちいさな哲学者たち

早いもので今年ももうひと月を残すところとなりました。

 

今年はどんな1年でしたか?

 

毎年12月に発表になる「今年の漢字」

 

私の予想ではオリンピックで過去最多になった金メダルの「金」、もしくはまさかのトランプ大統領誕生の「驚」あたりと見ているのですが、皆さんの予想はどうでしょう?

 

 

個人的には「現」です。

 

形になって現れるの「現」、また自己実現の「現」でもあります。

 

仕事を通して誰かの役に立てる喜び、その仕事を通して誰かに感謝される喜び、

 

そんなことを改めて実感した1年でした。

 

 

 

今日は2歳児クラスの保護者の方との個人面談がありました。

 

その中で思考力の話になり、ある映画を思い出しました。

 

「ちいさな哲学者たち」という映画です。

 

フランスの幼稚園で、3歳から5歳まで2年間にわたって子どもたちに「哲学」の授業を行ったドキュメンタリー映画です。

 

「愛ってなに?」

 

「自由ってなに?」

 

大人でも簡単には答えられないことを子どもたちは一生懸命考えます。

 

先生はヒントも出さないし、これが答えだということも言いません。

 

ただ、一人の意見にみんなが真剣に耳を傾け、さらに他の子どもたちが自分の意見を重ねていきます。

 

 

 

 

「私たち、今日ブランコの所で愛について話し合ったの」

 

「好きと愛は違うの。○○ちゃんのことは好きだけど、パパとママを好きなのとは違う。だって○○ちゃんがいなくても他の子と遊べばいいけど、パパとママがいなくなったら困るから。私はパパとママを愛してるの」

 

「愛って許すこと」

 

 

 

こんな言葉を、わずか3~5年しか生きていない小さな小さな子どもたちが発するのです。

 

しかも、結構本質を突いていることに驚きませんか?

 

もちろん文化の違いやキリスト教という土壌があることも大きいと思います。

 

でも5歳の子どもでも考える環境を与えれば、これだけのことを考えられる力があるんだということなのです。

 

 

 

すぐに答えを与えない、おしつけない

 

自分と異なる意見はあって当然

 

相手の意見を否定せず尊重し、さらに話し合いを深めていく

 

 

こういうことを小さいときから学ぶ環境があったら、思考力が育つだけでなく、いじめも少なくなるのではないかと思いました。

 

 

 

これからの子どもたちは、正解が1つではない問題に取り組む力が求められます。

 

その1つが思考力であり、判断力も表現力もそうです。

 

 

 

難しく考える必要はありません。

 

親子でたくさん会話をしましょう。

 

一緒にたくさんの経験をして、たくさんの感情を味わいましょう。

 

それが思考力・判断力・表現力の土台になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ページTOPへ