お知らせ


幼稚園教育要領改訂

きれいな紫陽花があちこちで咲いています。

梅雨入りはしたものの すでに水不足の心配もあるとか・・・

風邪も地味に流行っているようなので 体調管理に気をつけたいですね。




「幼稚園教育要領」をご存知でしょうか?

学習指導要領はよく知られていますが、「幼稚園教育要領」は初めて聞くという

方も多いかもしれませんね。



学習指導要領はご存知のように能力の育ちを「いつ」「なにを」「どのように」
伸ばすかについて具体的に示しています。



対して幼稚園教育要領では心情や態度の育ちを中心に「~に興味関心を持つ」
「~を楽しむ」「~に親しむ」のような抽象的な表現が示されます。




その幼稚園教育要領が2018年度に新しくなります。
新しい幼稚園指導要領には教育内容だけでなく、幼稚園児の「能力」についての
目標を盛り込む方針だそうです。




実は、現行の幼稚園教育要領と学習指導要領では連続性を持たせにくく、幼稚園・
保育園でどこまで育てたらよいのか、それを受けて小学校ではどこから育てたら
よいのかという判断基準が欠けています。



しかし小1プロブレムのような深刻な課題を解決するには、幼保と小学校との
スムーズな接続が不可欠です。


そのため従来の幼稚園教育要領の「ねらい」と「内容」に、必要な「能力目標」
も取り入れ具体化を図ろうというのが、新しい幼稚園教育要領なのです。



能力目標は10項目です。

たとえば「数量・図形、文字などへの関心・感覚」の項目では、「数量、長短、
広さや速さを数えたり比べたりするようになる」と具体的に明記される方向です。




このことが子どもたちにどんな影響を与えるでしょうか?



おそらく賛否両論だと思いますし、指導方法にもよりますが、個人的には賛成です。





なぜなら




子どもって もっとできる!!





からです。





たとえば幼稚園や保育園の運動会ーーー




年長さんの競技 すごくないですか?




太鼓や楽器演奏 すごくないですか?




すべての園がそうではないのかもしれませんが わずか5歳、6歳の子たちが
あれだけのことを やってのけるのです。


そこにはできない子はいない。


練習で先生に怒られて泣いたかもしれない。
思うようにできず悔しくて泣いたかもしれない。
それでも チャレンジしたからこそ こうして みんなできているんです。




ほかのことだって同じだと思うのです。

運動会で泣くのは仕方ないけど、もじやかずで泣かせるのはかわいそう・・・

本当にそうなのでしょうか?






「できないことができるようになる喜び」


「知らなかったことを知る喜び」





すべての学びの根っこはここだと思います。



私も見たい♡ 私も聞きたい♡ 私もやってみたい♡   



これ、人間の本能ですよね?



だとすると 運動やピアノは良くて お勉強だけはまだ早いというのは
逆に違和感を感じませんか?




現に小1プロブレムという課題が存在しているのです。であるならば、
園ごとにバラバラに行われている教育にある程度の能力目標を取り入れて
あげた方が 子どもたちにとっても良いのではないでしょうか?



「就学時の学力差は存在する。その後の教育でその差を埋めることは簡単ではない。」



という研究結果があります。



であればなおさら、幼稚園時代 幼稚園教育が大切ではないでしょうか?



すべての子どもがいきいきと学ぶ



そのための土台をいかに作るか?




待機児童問題然り、保育園建設問題然り、未来ある子どもたちのために
私たち大人が何をすべきか 真剣に考えていかねばと改めて思いました。
 



























ページTOPへ